薬剤注入は慎重に

ドライバーの先端部分にシロアリ被害の兆候が見られますが、蟻道の構築は床下側からでは確認出来ません。
玄関の框部分に起こった被害なのですが、建物の造りがしっかりしており、表面に現れた被害は見られるのですが、侵入経路は全く確認出来ないのです。
構造的にシロアリ侵入経路の推測は間違いなく土留めに使用されているブロック積みの隙間なのですが、床下土壌面に流し込まれた防湿コンクリートに埋まりこんでいます。
この被害の場合、シロアリ生息位置が床下防湿コンクリート下か、玄関たたきタイル下の可能性が考えられます。
ブロック積みの土留めと、被害木部材に隙間があり蟻道の確認が出来れば、シロアリ生息場所の特定がはっきりするのですが・・・
二箇所のシロアリ生息を考慮し、薬剤注入は慎重に施すご説明を住まわれている方には致しました。
建物構造に対してのシロアリ被害の対策を施す場合の薬剤処理ですが、侵入経路の特定は非常に重要で、侵入裕経路からシロアリ生息場所に的確に薬剤を届けることが専門家の仕事なのです。
カテゴリ - シロアリと建物
2018/07/12 (Thu)