構造を考える
床下はベタ基礎構造になっています。台所の床下収納を開けてのぞき込んで、ベタ基礎か?トイレのコンセントから羽アリ?窓から入ってきた羽アリ?しかし数が多い?基礎型枠の金具部分の隙間から、シロアリ侵入?配管周り?
一瞬にして???が頭の中で一杯になりましたが、羽アリが出ているの間違いなく、この建物内部からです。
ベタ基礎構造でも、シロアリ被害は起こります。
床下調査開始。あっけなく原因が判明しました。
写真はトイレ下です。配管を建物の外に出すためにコンクリートを削っています。落ちている木くずにも蟻道。基礎には床板からネタに達する蟻道の構築です。
これなら、トイレのコンセント部分の隙間から羽アリが出るか。
トイレの配管の場合、あれ程度の落差と勾配を付けないと、汚物が上手く処理できないため、ベタ基礎が高さ的に弊害となり削ったのでしょうが、大変な構造ミスです。
このような構造でなければ、シロアリ侵入はこの場所には起こらなかった可能性もあります。
一時期の住宅建築ラッシュの時には、このような建物を造ってしまった建築業者が結構あります。
2012/05/20 (Sun)