対策処理のポイント
写真は玄関の土留め部分ですが、コンクリート部分にブロックを施しています。
ブロック部にある木部材は、框土台ではなく大引き材です。
玄関框土台はその奥に位置します。框部分は断熱材に覆われている状態でした。
6年前にシロアリ処理を施しているのですが、今回玄関ドア枠にシロアリ被害を発見し、調査に伺いました。
こちらのお宅では、シロアリ処理後4年目に今回のドア枠部分から、羽アリが発生しています。以前処理した業者に、もう一度羽アリ発生部分を処理してもらったそうです。
今回またドア枠にシロアリ被害が出たのは、前回の処理が不充分だったためです。このような場合、新たにシロアリが侵入したと考えてしまいますが、そうではなく前回処理で、シロアリが残ってしまったのです。
玄関部分は、三和土(タタキ)などタイル下より、シロアリ侵入が起こる場合が多いのですが、このタイル下の処理が不充分だと、シロアリを駆除しきれないことがあります。
タイル下のコンクリートの厚さは、床下からでもある程度予測できます。
写真のように、玄関部分のコンクリートが床下から見えます。見えている部分だけではなく、その下部分を考えれば、厚さはある程度分かりますし、ドリルで穿孔すると、コンクリートを抜き切ったかどうか判断できます。
穿孔注入を手前の大引き材に施し、框部分には行っていないようですので、対策処理のポイントがずれているのでしょう。
2011/08/15 (Mon)