観察の結果
シロアリの薬剤への感受性を観察していました。始めてから1年半になります。
写真の右にある木片は薬剤処理がされています。ケースの中のシロアリは全滅しています。
薬剤処理を施した木片には全くシロアリの食害は見られませんでした。
左側(4本にしてある木片)は食害によるものです。
確かにシロアリは全滅しているのですが、観察途中(3ヶ月前)では食害されている木片の内部でシロアリは活動していたのです。
今回、シロアリが全滅したのが薬剤の伝播によるものか、環境の変化(ケース内の温度の上昇など)によるものか、一概に判断をするのは危険です。
薬剤を施した木片は食害されなかったという結果は得られたと言って良いでしょう。ケース内という状況は試験的に作った空間です。自然界(現場)とは異なります。野外でも同じ観察をしています。そちらはシロアリが全滅することなく、薬剤を施した木片は食害を受けていません。未処理の木片はかなりの食害です。
使用した薬剤の効果は長期間期待できると思います。野外の観察はこのまま続けます。
2008/09/25 (Thu)